蓬咲&寧月 3
テキスト
ある休日
蓬咲〜〜〜♪
寧月蓬咲。ここにいたのだな
蓬咲あっ、寧月さん……もしかして探させてしまいましたか……!?
寧月昼食のことを聞きたかったのだ。 さっきから私の胃の音が鳴り止まない
蓬咲あ! 今日のお昼は私と寧月さんだけでしたね……!
蓬咲す、すみません〜〜! 先に食べてしまいました! 気の利かないグズですみませ〜ん……!
寧月大丈夫だ。では私は昼食にしよう。 お裾分けの残りは……これだな
蓬咲寧月さん、せめてもの罪滅ぼしに 温めるのは私にやらせてください……!
寧月すまないが、私にやらせてくれないだろうか。 『生活』を覚えている最中なのだ
寧月冷えたおかずは電子レンジを使う。 これはもう教わったことだ
蓬咲そうでしたか…… じゃあ、がんばってください……!
寧月ああ。 おかずを中に入れ、このボタンを押して――
蓬咲あああああああ待ってくださ〜〜〜い!! ホイルのままじゃ危ないです〜〜!
寧月……ほいる、とは
蓬咲こっ、この銀色の紙です! これは電子レンジに入れると爆発します!!
寧月なんと…… この家を吹き飛ばしてしまうところだったのだな
蓬咲まずは、ええ〜っと……お皿! お皿に移しましょうっ! レンジはその後です!
寧月わかった
蓬咲(こ……怖かった〜〜〜!)
蓬咲(寧月さん、できることは増えてきたけど なんか不安になるというか……!)
蓬咲(いや、考えすぎ……だよね……? 寧月さんの方が私より遥かにできた人間だし、きっと――)
蓬咲ぎゃ~~~~~~!! 寧月さん、アイロンはまだ触っちゃダメです!
寧月? 電源は切ったぞ
蓬咲電源を切ってもすぐには冷めないんですよ〜……! 手っ……手は無事ですか……!?
寧月ああ、蓬咲が声をかけてくれたお陰で触る前だった。 助かった
蓬咲うぎゃーーーーーっ!! 寧月さん、コンロにお顔が近すぎます〜〜〜〜!!
寧月すまない。 これを捻れば火が点くと聞いたのだが、火が見えなかったのだ
蓬咲その距離ではお顔が燃えちゃいます〜……! ええっと、このコンロは古いから捻り方にコツがあって……!
蓬咲はぁ〜〜〜…………
蓬咲(全然、大丈夫じゃなかった……!)
蓬咲(もしや噂のばあやさんは こんな生活を十何年も、毎日欠かさずやってたのでは……!?)
蓬咲ハイパーつよつよ人間だ〜…… 私にはとても……
寧月蓬咲、サイダーを注いできた。 昼に飲んでいたものと同じだろうか?
蓬咲はい……ていうか寧月さんが、私のために……!? どどどどうしたんですか……!?
寧月これは今日の感謝の印だ。受け取ってほしい
蓬咲感謝なんてそんなっ……!
寧月蓬咲のおかげで 知らなかったことをたくさん知ることができた
寧月ありがとう、蓬咲
蓬咲(そのひたむきさ……眩しすぎる〜〜! 今日の疲れなんて簡単に吹っ飛んじゃうよ〜〜!)
蓬咲こちらこそサイダーありがとうございます……っ。 いただきます……!