蛍&まほろ 1

Details
Chapter
Bond level
Lv.5
Characters
汐見 蛍 and 浜崎 まほろ

Text 37

Background
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ストリートピアノ

蛍
(もっと……もっとうまくならなきゃ)
蛍
(皆さんの願いを叶えるには、もっと、もっと――)
観客A
すっご……何あの子、プロ?
観客B
こんなピアノ初めて聴いた……
蛍
ありがとうございました!
……あれ?
まほろ
やっほ。観に来ちゃった
蛍
まほろさん! お疲れ様です
まほろ
お疲れ様。バンド練習ない日でも、
こうやってピアノ弾いてるんだね
蛍
はい。ただ練習するだけなら家でもできますけど、
お客さんに届ける演奏はここじゃないとできないので
まほろ
偉いなあ〜……たった1人で、
知らない人たちの前で演奏するなんて
まほろ
私だったら多分、怖くて震えちゃうかも
蛍
ふふっ。わたしも最初はそうでしたよ
蛍
コンクールと違って、誰が聴いてくれるのか、
そもそもそんな誰かがいるのかもわからない
蛍
わたしも……奏多さんに誘われるまでは、
やってみようだなんて思いませんでした
まほろ
そっか……奏多もここで弾いてたんだよね
蛍
はい……たくさんの人を、笑顔にしていました
まほろ
……奏多ってば、ほんと自分のことは適当なんだよね
まほろ
私たちからしたら、そもそもストリートピアノやってる
ことすら初耳だったし
まほろ
まあ、奏多がいきなり何か始めるのって、
結構慣れっこだったけど
まほろ
ちっちゃい頃はひどかったんだよ?
ツチノコ見つけるーとか、ナントカ賞の作家になるーとか
蛍
ふふ……そうだったんですね
まほろ
うん。それにまあ……奏多にだって、
私たち以外の友達もいるだろうし……
まほろ
邪魔しちゃ悪いかなーって勝手に思って、
結局観に行けなかったんだ
蛍
…………
まほろ
聴きたかったなあ。
奏多と、蛍ちゃん……2人のピアノ
まほろ
もしもあの頃、観に行ってたら……
私たち、もっと早くに出会ってたんだろうね
蛍
……もしも、あの頃
蛍
(わたしが、まほろさんに。
millsageの皆さんに会っていたら)
蛍
(あるいは)
蛍
(わたしが奏多さんに、出会っていなかったら)
蛍
(そしたら――)
まほろ
蛍ちゃん?
蛍
……あっ。ごめんなさい
蛍
(ううん。もしもだなんて、考えたって意味がないよね)
蛍
まほろさん。何かリクエストはありませんか?
聴きたい曲、何でも弾きます!
まほろ
え……いいの?
じゃあ……え〜っと……そうだ!
蛍
(この物語は、わたしがハッピーエンドにするんだから!)