見えない

(どうにかして、力になれないかな)

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发布
2026年10月17日
角色
汐見 蛍 、 伊沢 なつめ 、 琴平 凪 、 浜崎 まほろ 和 和泉 朋花

文字 67

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翌朝

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凪
……っ!?
凪
…………
凪
(あ……昨日、あのまま寝ちゃったのか)
凪
! やば
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いや〜……珍しいこともあるんだね……
まさかあの凪ちゃんが寝坊するなんて……
凪
……あは。そりゃ、そういう時だってあるでしょ
まあね? 凪ちゃんだって人間なわけだし
……違ってたらごめんだけどさ。
凪ちゃん……何かあった?
凪
……え? なんで?
いや、なんとなく……なんだけど。
いつもより元気、ない気がして
もしかして、新曲のこと?
凪
…………
凪
(こういう時だけ、鋭いの勘弁してよ)
あ、えっと……もし言いにくかったら大丈夫なんだけどね?
でもほら、私もこの前、海で凪ちゃんに
色々ぶっちゃけたじゃん?
あれですっごく楽になれたりもしたから、だから――
凪
まほろ
凪
ありがと。
でもこれは、私の問題だから
凪
あー、ほら。大したことじゃないって意味
凪
さ、急ご
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水瀬女子学園 2-A教室

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(絶対、嘘ついてるよね)
(あんな冷たい顔の凪ちゃん、初めて見た)
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(凪ちゃんの問題って、何なんだろう……)
(どうにかして、力になれないかな)
(でも、凪ちゃん自身の問題だって言われちゃったし……)
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昼休み

水瀬女子学園 食堂

ふふ♪
まほろさんからお食事に誘ってくださるなんて、珍しいですね
た、確かに……学校だと初めてかも……?
ごめんね、急に付き合ってもらっちゃって
いえいえ。先輩のお呼びとあれば
あはは、ありがとね……それで、早速本題なんだけど……
最近の凪ちゃん、何かおかしなところとかなかった?
……? 特に思い当たりはしませんが……
どうしてですか?
あ、うん……これはほんと、私の勘でしかないんだけどね。
最近の凪ちゃん、様子がおかしい気がして
それで今朝、本人にも聞いてみたんだけど……
なんて言うか、明らかに誤魔化されちゃってさ
こんなこと、長い付き合いでも初めてでさ……
放って置けなくって
それで同じクラスの朋花ちゃんなら、
何か知ってないかなーって思ったんだ
なるほど。事情は理解しました
確かに私と凪さんは、仲良しこよしの1年ズですが……
残念ながら、これといって気づいたことはないですね
そっか……でもまあ、そうだよね。
凪ちゃん、自分のことはあんまり話さないし
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そうですねえ……器用に見えて、不器用な人ですから
……え? 不器用? 凪ちゃんが?
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はい。話さないんじゃなくて、話せない……
話したくない、なんてこともあるのかもしれません
どうせわかってもらえないという諦め……
あるいは、自分だけで何とかするんだという意地
……なーんてことも、あるのかもしれませんよ?
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(……私は、償わなきゃいけない)
(millsageで、寿々谷音楽堂に立って。
空の向こうの奏多まで、音楽を届けなきゃ)
(私のことを、死んでも許せない)
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(あの時の私は、全部を凪ちゃんに話して……
それでも、って足掻く道を選んだ)
(そうして私はほんの少し、前を向けた)
(でも、凪ちゃんはどうだろう)
(私みたいに、バカじゃないから。
おんなじやり方じゃ、ダメなのかも)
……まほろさん?
(新曲……ううん。バンドのことで、
凪ちゃんが苦しんでるのなら)
(私はそんなの、放っておけない)
うん、わかった。
ありがとう、朋花ちゃん
(凪ちゃんのこと、助けられる方法を)